柿原医師

鹿児島で指やワンポイントのタトゥーを消したいと思っている方へ。院長が3つの方法と選び方を解説します

こんにちは。院長の柿原です。

最近めっきり秋を感じるようになった気がします。

これまでは夜、クーラーを一晩中つけていないと眠れませんでしたが、最近はクーラーなしの夜が増えてきました。むしろ窓を開けていると寒いと感じることさえあります。

また、過ごしやすい気候が増えてきたので外にお出かけすることも増えてきました。

夏の間は必死に塗っていた日焼け止めも、まあ今日くらいはいいかなと思って塗らずに外出することも増えてきました。その日々の積み重ねが将来のシミとなるんですね。わかってはいますが気を付けないといけませんね。反省です。

ところで、最近の当院ではタトゥーを消したいというご相談が増えています。

大きな入れ墨や、和彫りのようなものではなく、若い頃に入れたワンポイントのタトゥーや、自分で入れたタトゥーを消したいという方がほとんどです。

来院される理由もさまざまです。

「子供ができて一緒に温泉に入れないから」「就職活動のために」「結婚を機に」「社員旅行までに消してきなさいと言われた」など。

年代も10代から40代まで幅広く、男女ともに多いです。

中学生が自分で入れたいたずら彫りを親に連れられて来院されることもありますし、大学生がタトゥーを入れて数日後に親にバレてあわてて来院される、なんてこともありました。

どんな理由であれ、消したいと思われることはいいことなのではないでしょうか。

今回は当院で行っているタトゥーを消す3つの方法と、それぞれのメリット・デメリット、そしてどれを選べばいいかについて解説します。

なぜ最近タトゥーを消したい人が増えているのか、気になって調べてみました

最近タトゥーを消したいというご相談が増えているなとは感じていましたが、なぜ増えているのか、理由がわかりませんでした。なので、せっかくなので調べてみました。

まず出てきたのが、タイムラグ説とでも言うべき話です。

2010年代、SNSの普及とともにタトゥーが若者の間に一気に広まりました。インスタグラムでおしゃれなタトゥーが拡散され、ワンポイントタトゥーがファッションとして身近になった時代です。

当時10〜20代だった層が、今ちょうど30代になっています。就職、結婚、出産、そういうライフステージの変化にぶつかる年齢です。

入れた人が増えた分、時差で消したい人も増えている、という構図が見えてきました。当院に来られる30代が多いというのも、これで説明がつく気がします。

もう一つ興味深かったのが、ピコレーザーの普及による、消せるという認識の変化です。

以前はタトゥーは消せない、消しても跡が残るというイメージが強く、消すことをそもそも諦めていた人が多かったようです。

ピコレーザーという機械が普及したことで「消せる・薄くできる」という選択肢が現実的になり、それまで諦めていた人が治療を検討し始めた、ということも一因のようです。

そして三つ目が、日本社会の職場・日常生活における基準の問題です。

世界的にはタトゥーへの寛容度が上がっている一方で、日本では就職・接客・医療・公共の場などでタトゥーが依然として問題になるケースが多いです。

「社員旅行で消してきなさいと言われた」という患者さんが来られたときは、なるほどそういう現実があるんだなと改めて思いました。

調べてみるとなんとなく増えてるなという感覚の理由がちゃんとあったんですね。納得しました。

まず知っておいてほしいこと:タトゥーを「完全に消す」のは難しい

どの方法を選ぶにしても、最初に正直にお伝えしておきたいことがあります。

タトゥーを完全に消し去ることは、現在の医療技術でも難しいケースがあります。

傷跡に置き換えるという表現の方が正確で、方法によっては別の形で跡が残ります。

また、タトゥーの色素がどの層にどれだけ入っているか、色が何色か、濃さはどうかによって、消えやすさは大きく変わります。

プロが入れたタトゥーは色素が一定の層に入っているのに対し、自分で入れたいたずら彫りは深さがバラバラなことが多く、それが仕上がりに影響することもあります。

ただどちらが消えやすいかは一概には言えず、色素の量・色の濃さ・どの層にどれだけ入っているかの方が重要です。

このあたりはカウンセリングで実際に診察した上でお伝えすることとなります。

当院の3つの方法

① ピコレーザー

レーザーを照射してタトゥーの色素を細かく砕き、体の免疫機能で少しずつ排出していく方法です。

施術では、まず痛みをできるだけ軽減するためにアイスノンでしっかり冷やした上でレーザーを照射します。
人によっては照射部位に麻酔を使うこともあります。施術時間はタトゥーの範囲によって変わりますが、小さいワンポイントであれば5〜10分程度で終わることが多いです。

次回の照射まで最低2ヶ月は空けてもらっています。
レーザー照射後は赤みが出るのですが、その赤みが引いたタイミングが次の照射のベストタイミングです。

2ヶ月後に来てくださいと伝えておりますが、2か月後にも赤みが残っていたら、もう少し期間を開けてから次の照射をしたほうが良いです。

メリットは、皮膚を傷つけず・切らずに治療できることです。

デメリットは回数がかかることで、1回で消えるのではなく、少しずつ薄くしていく治療です。

ゴールをどこに設定するか(完全に目立たなくしたいのか、ある程度薄くなればいいのか)によって必要な回数は変わりますが、数ヶ月〜年単位になることもあります。

こんな方に向いています

傷跡を残したくない方、急ぎではなくじっくり薄くしていきたい方。

② 切除

タトゥーが入っている部位の皮膚をメスで切り取り、周囲の皮膚を縫い合わせる手術です。

局所麻酔を使用するため、施術中の痛みはほとんどありません。縫合後の抜糸は1週間後に行い、抜糸後は通常の生活に戻れます。

一点お伝えしておきたいのが、切除できるサイズに限界があるということです。
皮膚を切り取って縫い合わせる手術なので、大きすぎるタトゥーは一度に切除できません。ある程度大きいタトゥーの場合は、2〜3回に分けて少しずつ切除していく方法を取ることもあります。
その場合、次の切除までは約半年空けてもらうことになります。

メリットは1回で終わること、色に関わらず確実に取り除けることです。デメリットは線状の傷跡が残ることです。

こんな方に向いています

期限までに確実に対処したい方、小さめのタトゥーで傷跡が残っても構わない方。

③ はく削(エルビウムレーザー+ピコレーザー)

エルビウムレーザーで皮膚の表面を削り、さらにピコレーザーを追い打ち照射する方法です。

ここで一つ面白いポイントがあります。エルビウムレーザーで皮膚を削るので、削る形は自由に設定できます。

ただ、タトゥーの形そのままに削ってしまうと、逆に傷跡として不自然になってしまいます。星形や文字の形のやけど跡なんて、日常生活ではまずありません。

一目見て「これはタトゥーを消した跡だな」とわかってしまいます。

なので当院では、タトゥーだったとわからないような自然な形に削るようにしています。具体的な形については、カウンセリングで患者さんと一緒に相談しながら決めています。

術後はガーゼ交換と軟膏塗布が必要で、浸出液が落ち着いて皮膚が再生するまで続けます。

実際どんな傷跡になるのか想像がつかない、という不安を持つ方が多いので、カウンセリングの際には過去の症例写真をお見せしながら説明しています。

メリットは1回で終わること。デメリットはやけど跡のような傷跡に置き換わること、切除と比べて術後のケアに手間がかかることです。

こんな方に向いています

切除が難しいサイズや部位のタトゥーで、期限までに何とかしたい方。

なぜ黒は消えやすくてカラーは難しいのか

ピコレーザーの話の際、「黒は消えやすいと聞いたんですが、なぜですか?」とよく聞かれます。

レーザーには特定の色に反応するという性質があります。黒はあらゆる波長の光を吸収する色なので、レーザーがとても反応しやすいです。だから黒いタトゥーは消えやすいのです。

一方、カラータトゥーはそれぞれの色が特定の波長しか吸収しないため、対応する波長のレーザーでないと反応しにくくなります。

大まかに言うと消えやすい順にこうなります。

黒・紺 → 青・紫・緑・水色 → 赤・茶・オレンジ → 黄色・白・蛍光色

ただし色だけが消えやすさを決めるわけではありません。

色素がどの層にどれだけの量入っているか、濃さはどうか、という要素も大きく関係します。

真っ黒でも色素がびっしり入って皮膚が盛り上がっているタトゥーは相当な回数がかかります。

どれを選べばいいの?

判断の基準はシンプルです。

いつまでに、という期限があるかどうか

  • 期限がある → 切除 or はく削
  • じっくり薄くしたい → ピコレーザー

傷跡の残り方をどう考えるか

  • 傷跡を残したくない → ピコレーザー
  • 傷跡が残っても構わないから早く終わらせたい → 切除 or はく削

ただしタトゥーの大きさ・部位・色・色素の量によって、選べる方法が変わることもあります。
当院では3つの方法のメリット・デメリットをしっかりお伝えした上で、最終的にはご本人に選んでいただいています。

どれが自分に合っているかわからないという方も、カウンセリングで一緒に考えさせていただいています。

実際に来院された方のエピソード

当院に来られた方のエピソードをいくつかご紹介します。

一番印象に残っているのは、子供ができて一緒に温泉に入れないという理由で来られた方です。

タトゥーを入れた当時は全然気にしていなかったのが、子供が生まれた瞬間に「これは消さないといけない」と思ったそうです。

子供と一緒に温泉に入りたい、銭湯に行きたい、そのために来た、という話を聞いて、思わず「子供と温泉に入るのはめちゃくちゃ楽しいですよ!」と言ってしまいました。

就職を機に来られる方も多いです。内定が出て入社前に消したい、採用面接の前に何とかしたいという方がよく来ます。期限が決まっているので、ピコレーザーで間に合わない場合は切除やはく削を選ぶ方もいます。

面白かったのが、大学生がタトゥーを入れて数日後に親にバレてあわてて来院したケースです。「入れたばかりなのにもう消しに来たの?」という感じでしたが(笑)、その後もしっかり継続して通ってくれました。

ピコレーザーはどうしても回数がかかる治療です。継続して来てくれる方と、途中で来なくなる方がいます。

見ていると、何かしっかりした目的がある方は継続します。「子供と温泉に入りたい」「就職までに消したい」「結婚式までに」、そういう具体的な目標がある方は最後までやり切ってくれることが多いです。

逆に「なんとなく気になってきたから」という方は途中で来なくなることもあります。

タトゥーを消すことを決めたなら、なぜ消したいのか、を自分の中でしっかり持っておくことが、最後までやり切るための一番の原動力になると思います。

よくある質問Q&A

1回で完全に消えますか?

いいえ、ピコレーザーは1回で消えることはなく、少しずつ薄くしていく治療です。もともと薄いタトゥーは1回でほとんどわからないくらい薄くなることはあります。切除・はく削は1回で終わりますが、傷跡が残ります。完全になかったことにするのではなく、目的に合った方法を選ぶことが大切です。

痛みはありますか?

はい、ピコレーザーは輪ゴムではじかれるような痛みがあります。アイスノンで冷やした上で照射し、必要に応じて麻酔も使用します。切除・はく削は局所麻酔を使用するため、施術中の痛みはほとんどありません。

カラータトゥーも消せますか?

はい、消せます。ただし黒に比べて鮮やかな色はレーザーが反応しにくく、ピコレーザーの場合は回数がかかります。切除・はく削は色に関わらず対応できます。

自分で入れたいたずら彫りも対応できますか?

はい、対応できます。まずはカウンセリングで診察した上でご提案します。

未成年でも相談できますか?

はい、保護者の方と一緒にいらしてください。

最後に

「若気の至りで入れたけど、今は消したい」「子供と一緒に温泉に入りたい」「就職のために何とかしたい」、どんな理由でも構いません。

タトゥーを消したいと思ったのなら、まずはご相談ください。

みなさまのご来院をお待ちしております。

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